ウイルス性胃腸炎
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスといった、ウイルスによって起こる胃腸炎です。
嘔吐や下痢を繰り返し、食欲も落ちてお子さんがぐったりしてしまい、心配になりますね。
診断・治療は?
嘔吐する病気は他にもありますのできちんと区別する必要があります。
つるこどもクリニックでは状況により腹部エコーをしたり、指先から少量採血して血糖値などを調べたりします。
治療の中心は、水分・塩分・糖分を補給してあげることです。下の「自宅でできること」に書きますのでご覧ください。
吐き気をおさえる薬や整腸剤などを使用することが多いです。
吐き気が強い、元気がなくなっている状態など、点滴で直接水分・塩分・糖分をおぎなう必要がある場合もあります。
その際は松戸市立総合医療センターなど点滴による治療を行ってる医療機関に適切に紹介致します。
自宅でできること
脱水予防のため、水分を少しずつ補給してあげてください。
その際の飲料は、水分だけでなく塩分や糖分も含まれている経口補水液などが良いでしょう。
味が嫌いで飲めない場合は、100%リンゴジュースを水で倍に薄めてのませたりするのも効果的です。
吐いてしまうからといって水分を飲ませないと、脱水状態になってしまう可能性が高まります。
嘔吐のあとしばらくして落ち着いてから、少量(ペットボトルのキャプ1杯くらい)からはじめてみましょう。
予防について
ロタウイルスに関してはワクチンがあります。小さい赤ちゃん限定です。
定期接種でなく任意接種で自己負担がありますが、松戸市在住の方は市の助成がありますので自己負担が少なく接種できます。詳しくはこちらから松戸市のホームページをご覧いただくか、受付でお尋ね下さい。
いずれのウイルスも一般のアルコール消毒が効きません。
薬局などでウイルス性胃腸炎に効果のある消毒液も販売されていますが、なによりも十分な手洗いが大切です。大人にもうつりますので、保護者の方も気を付けてください。